奥秩父 モミジノ頭(日本山名事典の山名。エアリアマップはモミ谷ノ頭)(1795.8m) 2015年5月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:56 毛木平−−5:06 橋−−6:27 十文字小屋−−7:00 1990m峰−−8:12 モミジノ頭(休憩) 9:09−−10:36 1990m峰(休憩) 10:55−−11:28 十文字小屋−−12:19 橋−−12:28 毛木平

場所埼玉県秩父市
年月日2015年5月23日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場毛木平に広い駐車場ありだが人気スポットで週末は満杯状態
登山道の有無1990m峰直下まであり。その後は無し
籔の有無1990mを過ぎて1880m肩より先は半分以上は石楠花籔と思われる
危険個所の有無岩峰を巻けば危険個所は無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメントDJF氏の記録を知らずに(読んだことはあるはずだが5年近く前で完全に忘れ去っていた)計画を実行したが、当然のように同じルートで毛木平から十文字峠経由で往復。先週と同様の植生を予想したが大外れで、途中の尾根は塩山と同等の石楠花籔だった。地形図に出ていない岩峰もあって尾根上を歩くより巻いている時間が長かった。毛木平は編笠山の観音平に引けを取らないくらいの車の数だった


ルート図。クリックで等倍表示


毛木平。まだ駐車場の空きあり ゲートのかかった林道を進む
三峯山大権現 林道分岐を左へ
盲腸のように短い林道終点 千曲川を渡る橋
千曲川 白泰山の尾根にもあった石像
水場標識(1760m付近) 水場
1930mで尾根に乗る 尾根を登らず南を巻く
十文字小屋、石楠花は咲き始め 分岐
白泰山方向へ 川俣分岐。崩壊して通行止めとのこと
ここにも石仏あり 尾根の北側に縦走路が続く
1980m峰は岩峰らしい 縦走路を離れて尾根へ
1990m峰 尾根を東へ。まだ歩きやすい植生
目印。山頂を含め3個目撃 まだまだ序の口の露岩
石楠花登場。右を巻く 再び歩きやすくなる
尾根が痩せる1970m付近から尾根上は石楠花籔 1960m付近の露岩上。これより先はヤバそうな雰囲気
露岩から見た白泰山の尾根
露岩を避けて基部に沿って右を巻く 振り返る
急な部分もあるが立木を利用 1800m鞍部手前で枯れた笹が登場
1800m鞍部 しばらく歩きやすい植生
明らかに人工的な道の痕跡 1810m峰を回り込むと道は消滅。尾根に復帰
1845m峰登りにかかると石楠花登場 右に巻く
1845m峰の少し東。尾根上はこの状況 また右を巻く。何となく獣道あり
1820m肩から南の枝尾根に引き込まれた ミスに気づいて正しい尾根にトラバース
正しい尾根に復帰。1760m鞍部付近 1790mピーク群の真ん中付近。右巻き中
あまり尾根に近いと石楠花籔から逃げきれない 山頂北側1760m鞍部
やっと石楠花から解放 モミジノ頭山頂
目印 南東尾根。歩きやすそう
帰路は大きく西を巻いた 1845m峰付近は北を巻いたが失敗
1845m峰を越えて1760m鞍部付近で発見 目立つように木にくくり付けた
標石 往路も通った明瞭な道の跡
岩峰群は南を大きく巻いた 岩峰の下を巻いている途中
安全地帯。尾根を目指す 焼け跡。山火事があった?
尾根に復帰 石楠花があると巻いた方が楽
1990m峰で休憩 登山道向けて下る
縦走路に出た 十文字小屋
林道終点。車が増えていた 毛木平到着。車があふれていた


 先週登った大山の近くにモミジノ頭がある。当日現場に入るまで知らなかったのだが、エアリアマップ記載の山名は「モミ谷ノ頭」。地形図ではモミ谷という名の沢は記載されていないが、実際にはこの山の近くにあるようだ。だからと言って山名事典が間違っているのかと言えばそうとも言い切れず悩ましいところ。ここでは山名事典の名前で表記する。

 モミジノ頭は地形図記載ではなく山名事典記載の山で登山道は無い。考えられるルートとしては白泰山へと続く尾根上の1990m峰から往復するか、それとも下の入川から攻めるかだが、川沿いのルートは近年の豪雨の影響で廃道化しているだろうとの予想で尾根ルートとした。時間があれば先週の山行に付け加えたのだが、そもそも雨が降って藪漕ぎは敬遠したかったこと、日帰りにしてはかなりの距離になるし、十文字峠からの方が近いとの判断もあってパスした。

 このレベルの山ではネットで事前調査しないので、DJF氏ややんちゃおやじさんが登っているのは知らなかった。いや、DJFについては記録は必ず読んでいるので「知らない」のではなく「忘れていた」のが正確な表現だ。やんちゃおやじさんは昨年秋に下から攻めており、それによると沢沿いの道は大丈夫だったようで、それを知っていれば東京から近い秩父側から登ったのだが。ちょっと失敗だが楽しめたのでOKとしよう。

 毛木平に来たのは何年ぶりか。たぶん十文字山から武信白岩山まで登って以来だろう。当時の様子は既に記憶から消え去り、カーナビを頼りに車を走らせるとダートの道に突入。しかしどん詰まりは舗装された広い駐車場で既にたくさんの車が止まっていた。大半は山の上で宿泊だろうが車中泊や東屋の下で寝袋に包まっている姿も見られた。もう東京は暑いが川上村は標高があるので寒いくらい。朝は0度近くまで気温が下がった。天気は良好。藪漕ぎ日和だ。

 登山道の記憶も無しで地形図を見ながら進む。このまま林道を歩くはずなのでゲートがかかった林道に入るが、ここには登山口の標識は無し。登山者数をカウントする機械が設置されていた。これだけ車があっても林道上には人影が見えない。すぐに左に林道が分岐するが通行止めの看板あり。ここは地形図では十文字山の西を巻く登山道入口だろう。ということはこの道は廃道化したのだろうか。

 少し進むと道路左に石碑あり。古道の雰囲気が漂う。案内板によると古道はここで左に入るようだが道は判別できないほど薄くなっていた。

 さらに林道を進むと林道が分岐、案内標識によると左の林道が十文字峠方面とのこと。直進の林道には車が1台。山小屋関係者だろう。左に入ると緩く下って広場が登場して林道はおしまい。盲腸のような短い支線だった。ここにも車が1台。間違いなく十文字小屋関係者のものだろう。

 林道が終わると千曲川を橋で渡る。ここまで来ると源流は近いので水量は少ない。道は左に曲がって廃林道らしき広い道に変わって小尾根を巻いて谷沿いに入る。さすが1級の登山道で歩きやすいし藪は無し。今日は3週間ぶりに傘不要なのも有難い。

 基本的には沢に沿って登っていく。途中で水場標識があり細い流れがあった。ここで汲んでもいいが十文字小屋にも水場標識があったのでそちらの方が便利かも。やがて尾根に突き上げて左折。あれ? 今まで登ってきたのは沢沿いに十文字峠近くに突き上げる登山道ではなかったのか? 尾根に出るルートは駐車場を出発してすぐの通行止めの看板があった林道のはずだ。それにそのルートが尾根に出るのはもっと標高が低い場所のはずである。登山道は尾根に出たら上を目指さず横移動を開始。現在位置が分からないがこの道の付き方は最初に林道から分岐する道だ。どうも地形図の破線と位置が異なっているらしい。でもここを進めば十文字峠に出ることは間違いないので心配は無い。既に周囲はコメツガ樹林で奥秩父らしい光景。先週と違ってここには笹は皆無。近い場所なのにかなり植生が異なっている。

 大したアップダウンがないトラバース道を進むと十文字峠到着。鞍部東側は背の高い石楠花の森で花が真っ盛りとまではいかないが3分咲程度か。まだ早朝の時間帯で外に登山者の姿は無い。鞍部より僅かに甲武信ヶ岳方向に十文字小屋があった。

 南に進むとすぐに分岐があり、私が進むべきは左の白泰山方向。ここに足を踏み入れる人は栃本への縦走が目的だろうから多くはないだろう。大半は甲武信ヶ岳周回コースだと思う。白泰山方面へ入っても道のグレードは落ちずに古い倒木は処理されて体に触れる藪もなく歩きやすい。背の高いシラビソ等が繁茂し苔むした地面で今のところ藪漕ぎの気配もなし。でも枝尾根に入ったらこのままじゃ済まないだろうな。

 トラバースが終わって下り始めると川又方面の分岐が登場。ここは登山道崩壊で通行止めとの案内が林道等に出ていたが、今回のコースには無関係。見た感じではまだ道はしっかりしていた。

 鞍部に下ると登山道は地形図表記とは異なって尾根の北側を巻くが、これも予想の範囲内。1970m峰は等高線が極端に混んでいるのでたぶん岩壁と予想したが、登山道からシラビソ樹林を通して見上げた感じではそのとおりのように見えた。

 巻道の適当な場所で1990m峰へ向かう。倒木は多いものの苔むしたシラビソ樹林で相変わらず藪は皆無でどこでも好き勝手に歩ける。ただし登山道付近は太く背の高いシラビソが中心だったが、斜面から尾根上はもっと細くて密度が高い頼りなさげなシラビソ樹林だ。帰りに気付いたのだが尾根上に焼け焦げた切り株があったことから、その昔に山火事があって一度樹林が燃えてしまい、その後に自然に生えたシラビソ樹林が今の状態らしい。それなら長い年月が経過していないのでシラビソが細いのも理解できる。

 短い斜面を登り終わると主尾根に乗り東へ登ると狭い1990m峰。周囲は細いシラビソで覆われて展望皆無。山頂には木の杭が立っていて古い案内標識かと思ったら鉄板で数字が構成されていた。どうやら林班界らしい。

 ここで尾根が二分するが東の尾根を進むのが正解。山頂からは尾根の分岐は分からなかったが少し東へ進むと目的の尾根が直進、主尾根が左へ分岐するような形であり、自然にルートへ乗ることができた。尾根上はこれまでと同じく細いシラビソ樹林で藪はなく歩きやすい。途中1個所だけ千切れたピンクリボンあり。他にも歩いた人がいるのだとちょっとびっくり。しかし目印はこれだけで、次に見たのはモミジノ頭山頂だった。

 概ね同じような植生の尾根が続くが石楠花が出てきたと思ったら大きな露岩が登場。そうか、ここは奥秩父なので岩があってもおかしくはない。でもここの尾根は痩せていないので右側から簡単に巻くことができた。再びシラビソの尾根を進む。

 標高1960m付近になると尾根が痩せると同時に尾根直上は石楠花藪に覆われるようになる。この中を進めないことはないが、南側直下は藪は無くトラバース可能なのでしばしそちらを進む。傾斜が急になったところで尾根上に出てみると展望の開けた岩峰のてっぺんだった。いやらしいことにこれから進む尾根は岩峰の連続で様子が見えないが、野生の勘は危険地帯であると告げていた。下山後に読んだDJF氏の記録によると予想通りこの先は危険地帯の連続で、DJF氏はここを通過したのだが私は素直に巻くことにする。

 今までと同じく右側(南側)を選択、岩峰からの下りは急だが立ち木を利用して掴まりながら下って岩の基部へ。そこまで下れば比較的安全だが、次の岩の基部はもっと下の方にあってこれまた急な下りを立ち木に掴まってクリアする。木が茂っていて上が見えないが、この岩の大きさだと尾根直上は相当なヤバさだと思う。

 やがて傾斜が緩むと枯れた笹が登場。そして1810mの平坦地に到着。振り返ると尾根の岩峰は樹林に隠れて全く見えず、ここからは危険度は判断できなかった。

 1800m鞍部からは尾根の南側を巻くように明瞭な道形があった。木の生える間隔からして獣道ではなく明らかに人の手が入っているとしか思えなかった。これがどこまで続いているのかと進んでみたら1810m峰を回り込むところで道が消滅、いや、もしかしたら南へ下る顕著な尾根に続いているのかもしれない。ここで上を目指して尾根に復帰した。まだここはシラビソ樹林で歩きやすかった。

 しかし1845m峰への登りにかかると尾根上は立った石楠花が目立つようになり藪漕ぎが大変そうだ。同じ奥秩父の塩山の例では尾根直上だけ石楠花の激藪だったが少し東へ巻けば藪を回避できた経験があり、ここも巻くことにする。今回は南を巻いてみた。基本的にはシラビソ樹林で獣道を辿ったが、たまに石楠花が斜面まで侵食してその中を通過したりするが、尾根直上の密度よりはずっとマシだった。時々酷い藪に出くわすと高度を下げて枯れた笹との境界線付近を辿る。獣も石楠花藪の中を歩くよりもっと楽なところを選ぶようで、藪が薄いところに獣道があった。

 延々とトラバースを続け、やっと尾根側の藪が薄くなってシラビソ樹林に切り替わると1760m鞍部に到着。結局、1845m峰の先の1760m鞍部からモミジノ頭手前の1760m鞍部までずっとトラバースが続いた。しかしこの先は尾根の様子が一変し、背の高い発達したシラビソ樹林で石楠花は消えうせて歩きやすくなった。鞍部のみ枯れた笹が少しあるだけ。太い尾根を緩やかに登りきるとモミジノ頭山頂に到着した。

 山頂も発達したシラビソ樹林に覆われて展望皆無。しかし藪も皆無で休憩には最適だ。山頂は広場のような平坦地で三角点が鎮座していた。地形図記載の山ではないので山頂標識は無しだが、途中1箇所で見たピンクリボンと同じ材質のリボンがくくりつけられていた。ここは主尾根からかなり離れた場所なのでこれら以外は人の気配は皆無。静かだ。尾根はここで南東に屈曲して川入へと下っていくが、太い尾根でシラビソ樹林が続いて籔は無く歩きやすそうだった。

 休憩無しでここまで歩いてきたので大休止。樹林で日差しがないのでちょっと寒いくらいだが寝不足なので横になると寝てしまった。秩父側では長時間に渡って断続的にヘリコプターの音がしていたが遭難でも発生したのだろうか。

 帰りは概ね同じルートを辿ったが、1760m鞍部から1760m鞍部までは張り出した石楠花を避けるべく往路より大きく下を巻いてみたが、傾斜がきつくなって逆に歩きにくい部分が多かった。往路の方が獣道が明瞭だしそちらが正解だったようだ。歩きにくいので途中で高度を上げて獣道に乗った。

 1845m峰は東側から巻いてみたが、北側に張り出す枝尾根から先は石楠花の森に突入してしまいこれまた失敗。とても横移動できる状況ではなく尾根上に上がって石楠花の中を西に下った。鞍部近くで藪が切れ、1810m峰から先は往路でも利用した明瞭な道形を進む。鞍部では往路では気付かなかったが地面に転がった銀マットを発見。DJF氏が登ったときもあったそうなので何年もこのまま転がっていたことになる。しかし銀マットということは幕営装備でこの尾根を歩いたということか。いったいどんな人なのか・・・せっかくなので目印代わりに銀マットを細い木にくくり付けておいた。結構目立つと思う。

 この道形も1800m鞍部で終了し岩峰群が始まるので、往路と同じく南側を巻いた。今度は巻きを大きくして本当の岩の基部をトラバースした。こちらは比較的歩きやすく、往路のような尾根直下のトラバースよりも正解と言えよう。大きな枝尾根付近からは上部の岩壁帯が終わったように見えたのでトラバースを止めて小尾根を登って斜めに尾根に向けて登った。ここは細いシラビソで藪は無く歩きやすい植生だ。尾根に乗れば1990m峰は近い。

 1990m峰で最後(2回目)の休憩。ここまで来れば登山道に乗ったも同然で、少しの登り返しが終われば下り一辺倒だ。十文字峠から甲武信ヶ岳への縦走路に出れば登山者の姿も多くなるだろう。

 尾根を西へ下って鞍部から適当に北へ下ればすぐに縦走路に合流。もう地形図の出番はない。十文字小屋の前ではたくさんのハイカーが休憩中。この時間だとこれから下山する人か十文字小屋で宿泊かのどちらかだろう。こんなに多くの登山者を見たのは今年初めてかもしれない。

 毛木平へ下っていくとまだまだ登りの登山者の姿も見かけた。このコースでは熊鈴を付けたハイカーが大半。私はデフォルトで鈴を付けているが、現在の奥秩父では鈴は標準装備になったようだ。針葉樹が多い=ドングリ等が少ないので熊が多いか分からないが、山深い場所なので熊がいないということはないだろう。

 千曲川を渡って林道終点に出ると、往路は1台だった車が2台に増えていた。林道を歩き終えると駐車場に到着するとそれどころの車の増え方ではなく駐車枠がないところや縁まで車でびっしり埋まっていた。まるで編笠山登山口の観音平のような混雑状況だ。ここがどれだけ人気のあるコースなのか知らないが、かなりメジャーな登山口のようだ。駐車場に続く林道も200mくらいに渡って路側は縦列駐車の列ができていた。

 

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